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アプリ開発を外注したい!費用、外注先の選び方、注意点などを解説

アプリ開発を外注したい!費用、外注先の選び方、注意点などを解説

更新日 : 2023.12月.04

「アプリ開発を外注したいけれど、どうすればいい?」
「失敗しない外注先の選び方は? 費用はどの程度?」

アプリ開発の外注を検討している方で、このような疑問を持っている方は多いでしょう。
アプリ開発の外注先としては、大きく分けて以下の2種類が考えられます。

・アプリ開発会社
・フリーのエンジニア

また、外注の流れは以下の7ステップです。

1)外注先の選定
2)企画
3)設計
4)開発
5)テスト
6)ストア申請
7)運用

アプリ開発は、ほぼすべての工程を外注できるので、開発が成功するかどうかはある意味外注先選びにかかっているといえるでしょう。

そこでこの記事では、アプリ開発を外注する際に知っておくべきことをひと通りまとめました。

まず最初に、基本的なことから解説します。

◎アプリ開発で外注できること
◎アプリ開発の外注先
◎アプリ開発を外注する際の費用
◎アプリ開発を外注するメリット
◎アプリ開発を外注するデメリット

それを踏まえて、実際に外注する際に知っておきたいことを説明します。

◎アプリ開発を外注する際の流れ
◎アプリ開発の外注先選びのポイント
◎アプリ開発を外注する際に想定されるリスクと回避法

最後まで読めば、アプリ開発の外注について知りたいことがわかるでしょう。この記事で、あなたが思い通りのアプリ開発をできるよう願っています。

1.アプリ開発で外注できること

まず最初に知っておきたいのは、「アプリ開発のプロセスの中で、何を外注できるのか」ということです。
結論から言えば、開発工程すべてを開発会社に任せることもできますし、工程の一部を外注することも可能です。

さらに、アプリの場合は開発後にも、ストア登録やプロモーションといった作業も必要で、これらも含めて請け負っているアプリ開発業者もあります。

では、アプリ開発で外注できる工程を、開発の流れに沿って見ていきましょう。

1-1.企画

アプリ開発は、まず企画から始まります。

「どのようなアプリを作るのか」「アプリで何をしたいのか」を明確にするのはもちろん、ターゲットの想定、搭載する機能、目指すダウンロード数など具体的に詰めていかなければなりません。
そのため、市場調査も必要になるでしょう。

企画は基本的には開発を発注する企業側で行いますが、この段階から外注先にも参加してもらい、話し合いながら企画をまとめていくこともできます。

その場合は、最初からお互い共通認識を持って開発に取り掛かることができるのが利点です。

また、ここで作成する企画書をもとに、開発会社は見積もりを出しますので、細かい内容を理解していてもらえればより正確な見積もりが得られるでしょう。

1-2.設計

企画が固まれば、次は設計です。
設計は、以下の2つの工程に分けて行います。

・外部設計:アプリ全体のデザイン、構成、画面のレイアウト、機能、操作の流れなど、ユーザーに見える見える部分の設計
・内部設計:外部設計で決めたことに沿って、どのようにプログラミングするかを決める設計

どちらも開発会社に任せることができますが、外部設計の方は、発注元でも事前にざっくりとした設計をしておくと、イメージが伝わりやすいでしょう。

一方で内部設計は、プログラミングの知識が必要なため、発注元にその知識がある人材がいなければ、開発会社にすべて任せてしまうほうがよいでしょう。

1-3.デザイン

設計ができたら、さらに細かくデザインしていきます。

アプリのデザインに関しては、開発会社のデザイナーが行うこともできますし、専門のデザイン会社というのもあります。

デザイン会社は、アプリ開発を「UIのデザイン」という視点から企画、市場調査、設計、デザインし、ユーザーにとって魅力的で価値あるものにしてくれます。

デザインにこだわりたい場合は、このような専門業者やデザインが得意な開発会社に委託するというのもひとつの手でしょう。

1-4.プログラミング

ここからは開発フェーズに入り、設計の内容に沿ってプログラミングを行います。

アプリの種類や機能、どのデバイス向けのものかによって、実際の作業はまちまちなので、開発会社に委託する際には委託先選びに注意しましょう。

どんなアプリを作りたいかを踏まえて、それを得意とする開発会社を選ぶ必要があります。

また、委託したからといって任せきりにしてはいけません。
意図したとおりのアプリが作られているか、定期的に報告をもらったり進捗を確認しながら進めるとよいでしょう。

1-5.テスト

プログラムができたら、正しく動作するかをテストします。
このテストには何段階かあり、開発会社に委託した場合でも、最後のテストだけは発注側の企業で行わなければなりません
具体的には、以下のように進めます。

<開発会社側で行うテスト>
・単体テスト:分割してつくったプログラムがそれぞれ正しく動くかどうかのテスト
・結合テスト:分割してつくった複数のプログラムを結合させて、正しく機能するかのテスト
・総合テスト:すべてのプログラムが要件定義通りに機能するかのテスト

<発注側の企業が行うテスト>
・受け入れテスト:実際にシステムが運用される環境下で、業務に支障なく使用できるかを確認するテスト

テストで問題がなければ、アプリ開発は完了です。
ここまでの一連の工程を、まとめて開発会社に外注することも可能です。

1-6.ストア登録

前述したように、アプリは開発が完了したあとにも重要な工程があります。
それはまず、一般に広く利用してもらえるよう、「アプリストア=アプリのダウンロードサービス」に登録することです。

代表的なアプリストアには、「App Store」(apple)「Google Play」(Google)があります。

ストアに登録するには、まず登録申請をして審査を受ける必要があります。
審査の結果によっては、アプリの改修を求められることもあるので、その場合は対応しなければなりません。

開発会社の中には、このストア登録も代行してくれるところがあります。
手続きが難しいと感じたら、委託するといいでしょう。

1-7.プロモーション

ただ、アプリをストアに登録しただけでは、なかなかダウンロード数は増えません。

社内向けや顧客向けなど、特定のユーザーの利用だけを想定している場合はそれで問題ありませんが、一般に広く利用してほしい場合は、広告などのプロモーションが必要になります。

これに関しても、開発から一連で請け負ってくれる開発会社がありますが、プロモーションは対応外だという業者も多いようです。

その場合は、アプリの広告を扱う広告代理店に依頼するという方法もあります。
あるいは、アプリを扱うコンサルティング会社も、プロモーションを代行してくれるケースがありますので、相談してみるのもいいでしょう。

1-8.保守・運用

また、アプリがリリースされたら、保守運用も続けていかなければなりません。
不具合が生じれば修正する必要がありますし、機能の追加・改善やアップデートも行いながら、アプリを運用していきます。

アプリ開発の発注元企業には、「開発工程は外注するが、リリース後の保守運用は社内でできる」というところも多いでしょう。
が、反対に、保守運用だけを外注することも可能です。

このようにアプリ開発は、全体を外注することも、プロセスを切り分けて専門業者に委託することもできます。
アプリの内容、予算、自社の保持しているリソースなどさまざまな要素を考慮して、何を委託するかを決めてください。

2.アプリ開発の外注先

アプリ開発の外注というと、開発会社を考える方が多いでしょう。
が、小規模なアプリ開発であれば、フリーランスのエンジニア個人に委託するという選択肢もあります。
そこで、それぞれの特徴、違いを考えてみましょう。

2-1.アプリ開発会社

アプリ開発を請け負う開発会社は数多く、それぞれに規模や得意分野、請け負う範囲、開発費用などが異なります。
発注する側からすれば、多数の選択肢の中から開発内容や予算などの条件に合った業者を選ぶことができるのが利点でしょう。

一般的に開発会社は、案件を受注するとプロジェクトチームを組み、複数のエンジニアで開発にあたります。
発注元から提出された仕様書に沿って要件定義をし、開発、納品します。

開発会社に委託するメリットは、主に以下の2点です。

・企業として多くの開発を行っているため、クオリティがある程度保証される
・複数のエンジニアがいるので、納期遅れなどのリスクは比較的低い

一方で、デメリットもあります。

・複数人で開発することが多いので、開発費用は個人のエンジニアより高くなる

そのため、事前にかならずくわしい見積もりをとる必要があるでしょう。

2-2.フリーのエンジニア

一方で、フリーランスのエンジニア個人でアプリ開発を請け負っているケースもあります。
ひとりで作業するため、大規模な開発はできませんが、小規模なアプリでに関しては高いスキルと経験値を持っている優秀な人材を見つけることは可能です。

フリーランスのエンジニアに委託するメリットとしては、以下の点が挙げられます。

・開発会社に比べて費用が安く抑えられる
・個人なので小回りが利き、急な連絡や修正依頼などにも対応してもらいやすい

反面、以下の点はデメリットといえるでしょう。

・スキルや開発スピードなど、個人差がある
・本人が病気などの場合、開発がストップしてしまう

フリーのエンジニアを探すには、専門のマッチングサイトを利用したり、ホームページを検索する方法がありますが、知人などからの紹介を受けられれば、実績やスキル、人柄などをくわしく知ることができるので、安心して委託できるはずです。

3.アプリ開発を外注する際の費用

アプリ開発を外注する場合、気になることのひとつが開発費用でしょう。
「安ければ安いほどいい」と考えるかもしれませんが、あまり安すぎるところはエンジニアの質が低い恐れがあるのでおすすめはできません。

そこで、適切な開発費用で外注するために、一般的な費用相場を知っておきましょう。

3-1.アプリ開発の費用相場

アプリの開発費用は、アプリの種類や機能、委託する範囲、プロジェクトに携わる人数や開発期間など、さまざまな要素によって決まります。
そのため、一概に費用相場を〇〇円と言い切るのは難しいですが、ここではある程度の幅を持たせた相場感をお伝えしておきましょう。

以下の表を見てください。

アプリの種類開発費用の相場
ECアプリ100万~2,800万円
ゲームアプリ300万~2,800万円
管理ツール系アプリ50万~2,200万円
マッチングアプリ100万~3,800万円
学習アプリ50万~2,500万円

金額にかなり幅がありますが、一応の目安として心にとめておいてください。

3-2.開発費用の内訳と算出方法

前項のようにざっくりとした費用目安だけでは、見積もりを正しく見ることは難しいかもしれません。
そこでもう少しくわしく、開発費用の内訳を見ていきましょう。

まず、アプリ開発の費用でもっとも大きいのは人件費です。
開発費用全体の8割を占めるとも言われています。

開発の人件費は、「エンジニアひとりが1か月稼働した際の費用=人月単価」で計算されます。
さらに人月単価は、上流工程のエンジニアほど高額になるのが一般的で、相場は以下のようになっています。

エンジニアのレベル人月単価
PG(下請け・フリーランス)40万~80万円
PG(大手開発会社)60万~100万円
SE(初級)60万~100万円
SE(中級)80万~120万円
SE(上級) 120万~200万円

人件費以外には、以下のような費用が発生します。

・機材や設備にかかる費用
・開発にかかる光熱費
・ストア登録費用
・その他経費

また、アプリ開発の場合は、「運用・保守費用」は開発費に含まれないことも多いようですので、見積もり時に確認してください。

4.アプリ開発を外注するメリット

さて、ここまでアプリ開発を外注する前提で話を進めてきました。
が、この記事を読んでいる方の中には、「そもそもアプリ開発を外注するか、あるいは自社開発するか」で迷っている方もいるでしょう。

そこで、アプリ開発を外注するメリット・デメリットについて考えてみましょう。
まずはメリットからです。

4-1.開発後のフォローアップも委託できる

前述したように、アプリは開発が完了すれば終わりではありません。
通常のソフトウエアと違って、ストア登録やプロモーションが必要です。
また、PC用ソフトウエアに比べてリリース後の重要性が高くなっています。
ただ運用するだけでなく、継続的に利用してもらえるように改善やアップデートを行う必要があるのです。

これらを適切に行うのは、アプリ開発のプロでなければ難しいでしょう。
その点アプリ開発を得意とする開発会社などに外注すれば、ユーザーのニーズを的確にとらえて、より効果的なプロモーションやアップデートが期待できます

4-2.エンジニアがいない、知識がない場合でも開発できる

ふたつ目のメリットは、自社内にエンジニアがいない場合や、アプリの知識がある人材がいない場合でも、アプリ開発が可能になるという点です。

たとえば、「小売販売業で、顧客向けのアプリを作りたい」「新しいアプリのアイディアを思いついたので、新規事業として立ち上げたい」など、本来開発とは無縁の業種で、アプリを開発したいというケースがあるでしょう。

そのような場合でも、アプリ開発会社に委託すれば、独自のアプリを作ることができるわけです。

社内に新たに開発部を立ち上げるという方法もあるでしょうが、それには時間もコストもかかりますし、人材を集めるのも大変です。
そこまでする必要性がなければ、外注という選択が有効なのです。

4-3.開発にかかる初期費用や人件費を削減できる

また、自社内で新たにアプリ開発を始めようとすると、エンジニアを採用したり設備や機器を揃えたりといった初期費用が発生します。
さらに恒常的に、人件費や設備の維持費などの固定費も必要です。

その点外注であれば、人材も設備機器も開発会社が持っているため、初期費用は必要ありません
エンジニアの人件費も、社内エンジニアに恒常的に人件費を支払い続けるのと比較すれば、単発の外注費の方が安く抑えられる可能性が高いでしょう。
長期的に見れば、コスト削減につながるといえます。

5.アプリ開発を外注するデメリット

反対に、アプリ開発の外注にはデメリットもあります。
それは以下の2点です。

5-1.クオリティが外注先によって左右される

アプリ開発会社は数多いだけに、どこを選んで委託するかは難しい問題です。
エンジニアの質も千差万別ですし、得意分野と異なるジャンルのアプリを委託してしまうと、クオリティが期待外れになる恐れもあります。

そのようなミスマッチを避けるには、開発会社の実績やサポート体制など、さまざまな面からチェックしなければなりません。
開発会社選びに関しては、7.アプリ開発の外注先選びのポイントで説明しますので、そちらを参考にしてください。

5-2.知見やノウハウが蓄積されない

開発を外注すると、基本的には開発会社の中で、開発会社のエンジニアがプログラミングを進めます。
もちろん発注元には、定期的に報告が上がってきたり、何か問題があれば相談があったりしますが、具体的な作業のプロセスをくわしく知ることはできません。

そうなると、自社のアプリでありながら、開発で得られた知見やノウハウは開発会社のものになってしまいます。いくつもアプリを開発しているのに、現場での開発作業に関しては何も知らない、ということにもなり得るわけで、それは非常にもったいないことだといえるでしょう。

6.アプリ開発を外注する際の流れ

以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、「自社の場合はやはり外注した方がいい」と判断した方も多いでしょう。

そこで、実際にアプリ開発を外注する際にはどのように行われるのか、一般的な流れを説明します。

6-1.外注先の選定

最初にしなければならないのは、外注先の選定です。
まずアプリ開発会社に委託するか、フリーのエンジニアに頼むか、2.アプリ開発の外注先で挙げたメリット・デメリットを比較して決めましょう。

開発会社に委託する場合は、IT業界専門のマッチングサイトやマッチングサービスがありますので利用するといいでしょう。
フリーのエンジニアも、同様にフリーランスが登録できるマッチングサイトで探すことができます。
が、もし知人から紹介してもらえれば、実績や人柄などがよりわかりやすいので安心度が高いかもしれません。

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6-2.企画

外注先が決まったら、こちらで企画をまとめて先方に渡します
1-1.企画で説明したように、企画をまとめる段階から外注先に入ってもらって一緒に考えることもできますが、基本的にはアイディアを持っている発注元が主導するようにしましょう。

6-3.設計・開発

設計段階からは、外注先主導になるケースが多いでしょう。
発注元にアプリ開発の知識がなければ、完全にお任せすることになります。
が、もし完成してから「思っていたのと違う」「作り直してほしい」となった場合、修正には追加で費用も時間もかかります。
そのようなことのないよう、設計・開発中もこまめに進捗を確認し、希望通りの開発が進むように調整しましょう。

6-4.テスト

プログラムができれば、まず外注先でテストをします。
何段階かのテストを経て、問題がなければ最後の「受入テスト」のみ発注元で行います
実際にアプリを利用する環境で稼働させてみて、問題がなければアプリは完成です。

6-5.ストア申請

アプリが完成したら、アプリストアに申請します。
この手続きは発注元ですることもできますが、開発会社に代行してもらうこともできますので、どちらか都合のよいほうで進めましょう。

6-6.運用

ストア申請が通り、無事にリリースされたら、あとは運用を続けます。
発注元に知識があれば自分で運用してもよいですが、前述したようにアプリ開発は、実は運用からが本番です。

そのため、予算が許せば開発会社に運用も任せて、よりダウンロード数が上がるような改善やアップデートを続けてもらうといいでしょう。

7.アプリ開発の外注先選びのポイント

さて、5-1.クオリティが外注先によって左右されるで触れたように、アプリ開発会社選びは開発の成功を左右します。
そこで、外注先を選ぶ際に、何をもって判断すればいいか、そのポイントを挙げておきましょう。

7-1.得意分野は何か

アプリ開発会社には、それぞれ得意分野があります。
たとえば、業務を効率がするビジネス系アプリをメインで作るところ、おしゃれな飲食店のアプリが得意なところ、使いやすいECサイトアプリが人気のところ、などです。

アプリ開発を外注する際には、こちらが作りたいアプリと、開発会社の得意分野が合致しているところを選びましょう

もしゲームアプリを作る際に、ビジネスアプリばかり作っている業者に発注しても、経験やノウハウがないのでいいアプリが作れない恐れがあります。
反対に、人気のゲームを手掛けたことがある開発会社なら、そのノウハウやアイディアを生かしてヒットアプリを作ってくれるかもしれません。

ミスマッチがないよう、まずは開発会社の得意分野を確認しましょう。

7-2.サポート体制は充実しているか

前述したように、アプリは開発すれば終わりではありません。
ユーザーに長期間利用してもらうためには、その後の保守運用、アップデートなどが重要です。
また、不具合があればその修正が必要ですし、ユーザーの要望にあわせて機能を追加・改善することもあるでしょう。

そこで、開発会社がリリース後にどのようなサポートをしてくれるかもチェックポイントになります。
具体的にどのようなサポートがあるのか、費用はどうなるのかなどくわしく確認し、なるべく手厚いサポートがある業者を選ぶといいでしょう。

8.アプリ開発を外注する際に想定されるリスクと回避法

ただ、こちらの希望に合ったいい開発会社が見つかった場合でも、開発中にトラブルが起こる可能性はあります。そこでこの章では、アプリ開発で起こりがちなリスクと、それを未然に防ぐ方法についても説明しておきましょう。

8-1.品質や機能が想定と異なる

まず想定されるのは、「クオリティや機能が意図とは異なる、または期待のレベルに達していない」ことです。

これは、発注元の担当者がアプリ開発の知識がなく、開発会社に丸投げにしていたため、途中から意図と異なるものになっていたことに気づけなかったり、反対に開発会社側が、間違った判断で進めてしまうなど、コミュニケーション不足やお互いの認識の齟齬によって起こりがちです。

また、iPhoneとAndroidそれぞれの最新バージョンに対応する開発を手がけたことがないと、そのせいでバージョンによってうまく動作しない、といったトラブルも起きえます。

これを回避するには、事前に以下のことを心がけるといいでしょう。

・発注元の担当者は、システムに関して最低限の知識を持っている者にする
 そのような人材がいなければ、基本的な知識だけは身に着けてから臨む
・外注先は、iPhoneとAndroidの最新バージョン対応の開発経験がある
・開発会社から開発中にも定期的に報告をもらうようにする

8-2.予算オーバー

ふたつ目は、「予算オーバー」です。

アプリ開発を外注する際には、複数社から相見積もりをとって予算に合ったところを選び、さらに各費用を調整してから契約するかと思います。
が、途中で仕様変更があったり予定外の問題が生じたりすると、その分開発工数が増えてしまったり開発期間が延びてしまうため、追加費用を請求されることになります。

発注元が予算にバッファをとっていたとしても、それを超える大幅な予算オーバーになることもよくあるのです。

そこで、以下のように対策しておいてください。

・仕様変更や修正が起こらないよう、最初に要件定義をきっちり詰めておく
・開発途中で現場が判断に迷うことがあれば、かならず発注元の担当者に相談するエスカレーションフローを確立しておく

8-3.バグの多発

アプリ開発では、リリース後にバグなどの不具合が発生するのはよくあることで、むしろバグがない方が珍しいといえます。
そのため、開発会社でもバグの修正には慣れているはずです。
が、あまりにバグが多い場合は、その責任や修正費用などでトラブルになりかねません。

これに対しては、以下のことを事前に確認しておく必要があるでしょう。

・不具合が生じたらどう対応するのか、フローを細かく決めておく
・その場合、どちらの責任で費用はどうするかなどは、契約書に盛り込んでおく

8-4.情報漏洩

4つ目は、「情報漏洩」です。

開発するアプリの種類によっては、顧客情報や社内の機密情報など、重要なデータを扱う場合があります。
自社内では厳重なセキュリティ対策を講じているでしょうが、外注先で同じセキュリティレベルが期待できるとは限りません何らかのミスが生じたり、場合によっては故意に、情報が漏洩してしまうリスクもゼロではないのです。

そのようなことを避けるためには、くれぐれも以下のことに留意してください。

・セキュリティ対策を厳重にしている開発会社を選ぶ
・契約時に、「秘密保持契約(NDA)」を締結する

9.よくある質問

ここまで、アプリ開発を外注する際に知っておくべきことを、さまざまな視点から解説してきました。
ただ、アプリ開発に関してよくある質問で、まだ記事の中で回答できていないものも残っています。
そこで最後に、それらの質問に答えておきましょう。

9-1.個人でアプリ開発を外注するには?

アプリ開発の外注に関して意外によくあるのは、新しいアプリのアイディアを思いついた人からの、
「個人でアプリを開発したいが、外注するにはどうすればいい?」という疑問です。

これに対しては、個人の依頼でも受けてくれる開発会社はあります
ただ、前述したようにアプリ開発の費用は高額ですし、開発後の保守運用やトラブル対応など、維持管理のコストも発生します。
まずは、自分が作りたいアプリのジャンルを得意とする開発会社を探して相談し、費用を確認しましょう。

あるいは、フリーランスのアプリ開発エンジニアに委託するという手もあります。
その場合は、フリーランスとのマッチングサイトでエンジニアを探すのがおすすめです。

ランサーズ:フリーランスがスキルと経験を「パッケージ」として販売するマッチングサイト。
サイトで検索して選ぶこともできますし、仕事依頼を掲出して応募を募ることも可能です。

クラウドワークス:登録者数480万人のマッチングサイト。
依頼内容をサイトに掲載し、応募された中から条件を相談して仕事を依頼します。

9-2.iPhoneアプリの登録が進まない場合の対処法は?

1-6.ストア申請で説明したように、アプリが完成したらアプリストアに登録申請する必要があります。
が、特にiPhoneアプリに関して「App Storeの申請がなかなか進まない」というケースがあるようです。

実はストア登録は、「Google Play」より「App Store」の方が時間がかかる傾向があります。
これには、以下のような事情があるといわれています。

・審査は人力で行っているため
・土日は審査を行わないため

また、アプリに不具合があったり、App Storeの基準を満たしていない場合などは申請が差し戻され、アプリの修正と最新性が必要になります。

これらをスムーズに行うには、ストア申請を代行してくれる開発会社に委託するのがよいでしょう。
App Storeの登録は複雑な手続きが必要ですが、専門業者なら慣れているので安心して任せることができます。

まとめ

いかがでしたか?
アプリ開発の外注に関して、知りたいことがわかったかと思います。

では最後にもう一度、記事のポイントをまとめましょう。

◎アプリ開発の外注先は、
・アプリ開発会社
・フリーのエンジニア

◎アプリ開発を外注する際の流れは、
1)外注先の選定
2)企画
3)設計
4)開発
5)テスト
6)ストア申請
7)運用

◎アプリ開発の外注先選びのポイントは、
・得意分野は何か
・サポート体制は充実しているか

以上を踏まえて、あなたが希望通りのアプリ開発をできるよう願っています。

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