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IT人材とは?定義や求められるスキル、確保する方法まで詳しく解説

IT人材とは?定義や求められるスキル、確保する方法まで詳しく解説

更新日 : 2023.12月.04

IT人材とは、情報技術(IT:Information Technology)を活用するスキルを持った人材の総称です。ITを運用する企業の情報システム関係部署から情報サービス業まで、幅広い分野で需要があります。

一言でIT人材と言ってもさまざまな職種があり、大きく分けて「従来型IT人材」「高度IT人材」「先端IT人材」の3種類があります。

目的やニーズに応じたIT人材を確保することで、

・デジタル化を進めて業務効率化や生産性向上を実現する
・情報セキュリティを向上させ、リスクを最小限に抑えてITツールを活用できる

など、企業の成長を促進させたり、無用のトラブルを回避したりすることが可能です。

このように業務でのITツールの利用が進む中で欠かせないIT人材ですが、現状では不足する傾向にあり、確保が難しい状況にあります。希望通りの人材を手に入れるためには、人材の探し方などのポイントを押さえておく必要があるのです。

そこで今回は、最適なIT人材を確保するために押さえるべきポイントを解説します。

【当記事のポイント】

・IT人材とは
・IT人材が必要な理由
・IT人材の現状
・希望通りのIT人材を確保する方法やポイント

上記の内容を把握することで、IT人材について基本的なことを理解し、人材の育成や確保が必要なのかどうか判断することができるようになるでしょう。また、IT人材が必要な場合に、どのようにして確保すればよいのかもわかるようになります。

業務のデジタル化が進展する現在、IT人材を有効活用することは、企業の活動に欠かせません。ビジネスの目的や目標に合わせて、最適なIT人材を使いこなせるようになっておきましょう。

1.IT人材とは

冒頭でもお伝えしたとおり、IT人材とは、情報技術(IT)の活用やITツールの運用・保守をすることができるスキルを持った人材のことです。

ここでは、IT人材の概要や求められるスキル、デジタル人材との違いなどを解説します。

1-1.IT人材には3種類ある

扱えるスキルの種類やレベルに応じて、「従来型IT人材」「高度IT人材」「先端IT人材」の3種類があります。

IT人材は大きく分けて3種類
従来型IT人材ITツールの運用保守をしたり、請負開発を行ったりすることができる人材
高度IT人材新しい商品やサービスを生み出すなどITツールをビジネスで戦略的に活用できる人材
先端IT人材AIや機械学習・IoTなどの最先端技術を習得している人材

一言でIT人材と言っても、種類によってできることや求められるスキルが異なることに注意が必要です。各人材に求められるスキルには、以下のようなものがあります。

【種類別】IT人材に求められるスキル
従来型IT人材・既存のITツールを運用することができる能力
・要求された仕様を満たすプログラミングができる能力
高度IT人材・ITツールを使えるだけでなく、別のサービスなどと結びつけて新しい商品やサービスを生み出すなど、応用できる能力
・新しいビジネス戦略をわかりやすく提案できるプレゼン・コミュニケーションの能力
先端IT人材・AIやIoT・ビッグデータ・クラウドなどの最先端IT技術を扱える能力
・上記を運用するうえで求められるセキュリティ対策に関する知識
・最先端IT技術を運用する際に必要なマネジメントが可能なコミュニケーション能力

このように、IT人材は種類によってスキルも大きく異なるので、単に「IT人材なら誰でもよいだろう」と適当に人材を選んでしまうと、ニーズが満たせずうまく活用できない結果になってしまうでしょう。

ビジネス上、必要なスキルを持った人材にターゲットを絞って確保に動くことが大切です。
各人材の職種の具体例には、以下のようなものがあります。

【種類別】IT人材の具体例
従来型IT人材SE・プログラマーなど
高度IT人材【基本的な経営戦略を立案できる】
ビジネスストラテジスト・ISアナリスト・コンサルタントなど

【生産性の向上を実現できる】
ITアーキテクト・開発プロセス改善スペシャリスト・ITスペシャリストなど

【技術革新やサービスの創造ができる】
ソフトウェアデベロップメント・ITサービスマネジメント・セキュリティアドミニストレータなど
先端IT人材AIエンジニア・データサイエンティスト・クラウドエンジニアなど

さまざまな種類があるIT人材ですが、経済産業省「IT人材需給に関する調査」によると、DXと関連し需要が高まっているのは、「高度IT人材」「先端IT人材」の2種類です。

同調査によると、2030年には、従来型を除くIT人材が最大75万人不足すると試算されています。

IT人材のポイント
・「従来型IT人材」「高度IT人材」「先端IT人材」の3種類がある
・目的に合った種類を選んで確保することが大事
・需要が多い「高度IT人材」「先端IT人材」の確保には工夫がいる

1-2.IT人材とデジタル人材との違い

IT人材と似た意味で用いられる言葉として、デジタル人材があります。どちらもITスキルを持った人材であるという点では同じですが、以下のとおり、ITスキルの使い方が異なります

IT人材とデジタル人材の違い
IT人材・情報技術の知識を持ち、ITに関するツールや技術を運用したり活用したりすることができる人材全般
デジタル人材・企業のニーズに合わせて最先端のデジタル技術を活用し、成長へ導く
・高度なITスキルを持つことに加えて、ミュニケーション能力や提案能力も必要

このように、ITスキルを利用して、主にITの運用や活用を行うのがIT人材で、IT技術を活用した結果企業の成長までもたらすのがデジタル人材です。

2.IT人材が必要な理由

IT人材、特に高度IT人材や先端IT人材を確保すべき理由は2つあります。

企業がIT人材を確保すべき理由
1. DX推進のために必要
2. ITリテラシー向上のために必要

IT人材を確保することで、企業はどのようなことを実現できるようになるのか、確認してみましょう。

2-1.DX推進のために必要

DXを推進するために、IT人材を確保することは欠かせません。

【DX(デジタルトランスフォーメーション)とは】

・デジタル技術やデータを活用することによってビジネスの進め方を大きく改善することで、競争力や生産力を高めること
・変化が早く多様化する市場ニーズに対応する目的や、感染症拡大・災害時の事業継続の観点などからDX推進が重要視されている

DXを推進するためには、ただITツールを使えるだけでなくビジネスにどのように使えるのか独自のアイディアを出して、これまでのやり方を根本的に変えていく必要があります。

しかし、ITに精通していない人材では、「ITでビジネスを根本的に変える」と言われても何をどうしてよいのかわからない場合がほとんどでしょう。

AIやIoTといった最新IT技術などの仕組みやできることを理解しているIT人材であれば、ITツールをどのように使えば何が変えられるか判断することができます

例えば、AIの画像認識を活用し、実際にサイズを図らなくても服の寸法を予測できるサービスを生み出したり、工場の生産データをITシステムに取り込んで事故の回避や機材の修繕計画を立てたりすることも実現できるでしょう。

デジタル技術やITツールを多く活用するDX推進では、情報技術に精通し、ビジネス展開にどのように活かせるのか提案できるIT人材の存在が欠かせないのです。

2-2.ITリテラシー向上のために必要

企業のITリテラシーを向上させるためにも、IT人材の確保が必要です。

【ITリテラシーとは】

・簡単に言うと、ITツールを正しく使いこなすための基礎知識
・ITリテラシーが欠けていると、ツールを効率的に使いこなせず生産性が低下したり、セキュリティー対策がうまく取れず情報漏洩などのトラブルが起こりやすくなったりする

業務や事業でITを活用する必要が高まる中、すべての企業で、ITリテラシーを向上させる必要があります。

ITツールの使い方や注意点に詳しいIT人材を取り入れることで、効果的にITリテラシーを向上させることが可能です。

3.IT人材の現状

結論からお伝えすると、欲しいIT人材を確保しようとしても、なかなか採用できないのが現状です。
ここでは、「具体的にどのように難しいのか」「IT人材を確保しにくい理由とはどのようなものか」を、具体的に解説します。

3-1.求めるIT人材の確保が難しいのが現状

ニーズに最適な量・質のIT人材を確保をすることが難しいのが現状です。

独立行政法人情報処理推進機構の最新の調査によると、IT人材の人数が「大幅に不足している」と回答した企業が40.8%、「やや不足している」と回答した企業が47.4%で、IT人材の数が不足していると回答した企業の合計は、88.2%にも上りました。

参考:独立行政法人情報処理推進機構「DX白書2021

このように大半の企業で、IT人材を十分に確保できない状況にあることがわかります。

3-2.IT人材を確保しにくい理由

IT人材を確保するのが難しい現状にある主な理由は、以下の2つです。

IT人材を確保しにくい2つの理由
・変化が早いIT業界では、企業が求めるスキルやレベルに合ったIT人材を見つけるのが大変だから
・IT市場が急速に拡大しているから

技術の進歩やトレンドの変化が早いIT業界では、IT人材となるために学ぶことも多岐にわたり、人材の育成が追いつていない分野も多くあります。そのため、企業が現在求めるスキルやレベルにぴったり合ったIT人材を見つけるのが、大変になってしまうのです。

加えて、DXが推進されていることや業務へのIT技術活用が活発化していることで、IT市場が急速に拡大していることも、理由の一つと言えます。

人材が豊富ではないところに需要が一気に高まった結果、大半の企業で、IT人材を十分に確保できなくなってしまっているのです。

4.ニーズに合ったIT人材を確保するには

IT人材の確保が難しい現状で、ニーズに合った人材を確保するには、

・リファラル採用や外部人材の活用
・人材育成に力を入れる
・オフショア開発を活用する

といった方法が効果的です。
各方法については、次のような基準で採用することをおすすめします。

ニーズに合った人材確保方法が向いているケース
リファラル採用・
外部人材の活用
・IT人材を必要とするすべての企業におすすめ
・特に条件なく気軽に試せる方法なので、まず挑戦するならこれ
人材育成・従来型IT人材などがすでに社内にいて、よりレベルの高いIT人材が必要な場合におすすめ
・ある程度ITに素養のある人材がいる場合は、比較的短期間に育成できるので、積極的に挑戦する
オフショア開発・海外企業とのやり取りが可能で、ソフトウェア開発を行いたい場合は、積極的に活用する
・コストを抑えて高い技術力を利用できる反面、日本企業とは勝手が違う・コミュニケーションがうまくいかないなどのリスクもある

それぞれどのような人材確保方法なのか、具体的に見ていきましょう。

4-1.リファラル採用や外部人材の活用

通常の新規採用や中途採用では希望する人材の確保が難しい場合、リファラル採用や外部人材の活用をすることで、ニーズを満たせる場合があります。

【リファラル(referral)採用とは】

・社員から知人や友人を紹介してもらう採用方法
・「リファラル(referral)」とは、紹介・推薦などを意味する

リファラル採用では、社員の関係者を候補者とするので、

・企業側のニーズや職場環境を細かく知ってもらえる
・候補者のスキルやレベルを具体的に見極めやすい

といった利点があり、ニーズに合致した人材を確保しやすい手法です。

また、外部人材の活用には、具体的に次のようなものがあります。

【外部人材とは】

・派遣
・アウトソーシング
・フリーランス

特に、方向性は決まっていてソフトウェアの開発部分だけ人材が足りないなど、IT人材が必要な範囲が限定されている場合、外部人材の活用は有効な選択肢の1つです。

4-2.人材育成に力を入れる

すでに社内にITに関する知識や経験のある従業員がいる場合、人材育成に積極的に取り組むとよいでしょう。従来型IT人材を育成し、新たなスキルを獲得してもらうことで、新たに採用することなく高度IT人材や先端IT人材を確保できるからです。

IT人材を社内で育成することで、

・社内の人的リソースを有効活用することができる
・社内の方針や戦略に詳しい即戦力となるIT人材を確保することができる
・仕事の幅が広がり従業員のモチベーションアップにつながる

といった多くの利点があります。
社内に育成ができそうな人材がいるなら、他の方法と並行してでも挑戦しましょう。

4-3.オフショア開発を活用する

システムやソフトウェア開発の拠点を海外に移すオフショア開発も、IT人材を確保するうえで、ぜひ検討したい方法と言えます。

日本国内では、IT人材の数自体が少なく人件費も高くなりがちですが、海外のIT人材を活用することで、高い技術力を人件費を抑えて利用することができるからです。ベトナム・インド・中国・フィリピンなど多くの国で、オフショア開発が行われています。

オフショア開発は、海外の企業や現地従業員と仕事をするので、

・コミュニケーションが取りにくい
・文化が違うのでスケジュール管理などに苦労する

などデメリットがあるのも事実です。契約内容を具体的に定め、あいまいな部分を残さないようにすることで、スムーズに開発を進めることができるでしょう。

オフショア開発について、詳しい進め方やメリット・デメリットなどを確認したい場合は、「オフショア開発とは?注目される3つの理由と具体的な進め方を解説」を合わせてご確認ください。

5.IT人材を確保する際のポイント

優秀なIT人材を確保するためには、押さえるべきポイントが2つあります。

IT人材を確保する際のポイント
1. 求める人材像を明確にする
2. 教育にも力を入れる

どのようなところがポイントなのか、以下で詳しく説明しますので、IT人材確保を検討している場合は参考にしてください。

5-1.求める人材像を明確にする

あらかじめ、IT人材を確保して何をしたいのか、そのために必要なスキルは何なのかを具体化し、求める人材像を明確にしておくことが大切です。

何度もお伝えしているとおり、IT人材には多様な種類があり、できることやスキルのレベルもさまざまだからです。自社の目的に合った人材をピンポイントで確保しないと、せっかくの人材を無駄にしてしまう結果になりかねません。

採用する側も、ITやIT人材についてきちんと理解し、適切な人材を確保できるようになっておく必要があるでしょう。

5-2.教育にも力を入れる

IT人材は、いったん確保したらそれで終わりではなく、その後の継続的な教育にも力を入れることを心がけましょう。

IT関係は技術の進歩が早く、トレンドや求められる知識もすぐに変化するため、IT人材にも絶えず新しい情報やスキルを身に付けることが求められるからです。

教育に力を入れることで、確保したIT人材がいつまでも一線で活躍できるようになるので、

・人材を有効活用できる
・従業員自身のモチベーション向上につながる

といった効果が期待できます。

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6.まとめ

今回は、最適なIT人材を確保するために押さえるべきポイントを解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめて確認してみましょう。

IT人材とは、情報技術の活用やITツールの運用・保守をすることができるスキルを持った人材を指します。「従来型IT人材」「高度IT人材」「先端IT人材」の3種類があり、種類によってできることや求められるスキルが異なることが特徴です。

IT人材が必要な理由として、

・DX推進のために必要
・ITリテラシー向上のために必要

が挙げられます。

どこの企業でも確保すべきIT人材ですが、ニーズに最適な量・質のIT人材を確保をすることが難しいのが現状です。
そんな中でも、希望通りのIT人材を確保するには、以下の方法が効果的です。

ニーズに合ったIT人材を確保する方法
・リファラル採用や外部人材の活用
・人材育成に力を入れる
・オフショア開発を活用する

また、以下のポイントを押さえると、優秀なIT人材を確保しやすくなるでしょう。

・求める人材像を明確にする
・教育にも力を入れる

今回ご紹介したポイントを、ビジネスの目的や目標に合わせて最適なIT人材を使いこなす際の参考として、ご活用ください。

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