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【徹底解説】インドのアウトソーシングが人気な3つの理由

【徹底解説】インドのアウトソーシングが人気な3つの理由

更新日 : 2023.12月.04

「インドでのアウトソーシングってどういうこと?どんなメリットがあるの?」と思ったことはありませんか?

日本では英語の壁や習慣の違いなどから、ほとんどインドへの業務委託は行われてきませんでした。しかし、欧米を中心に世界中のアウトソーシングの約6割がインドで行われているのが現状です。

以下のような理由で、インドでのアウトソーシングが行われています。

・自国よりも開発コストが低いから
・競争を勝ち抜いた優秀なITエンジニアが多いから
・リモートでの開発経験が豊富で質が高いから

日本はインドへのアウトソーシングを積極的に進めてきませんでしたが、結果として優秀なIT人材を他国に取られてしまっていると言えます。

本記事では、以下についてお伝えしていきます。

・インドでのアウトソーシングとは
・インドでアウトソーシングが盛んになった理由
・インドでアウトソーシングを活用すべき人とは
・インドでアウトソーシングを行う際に注意すべきポイント

また、優秀な人材を見つけるためのエージェントの活用方法についても解説していきますので、参考にしてください。

1.インドでのアウトソーシングとは

企業が外部に業務委託することをアウトソーシングといい、BPOサービス(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とも呼ばれています。

以下で、

・インドでのアウトソーシングの歴史
・アウトソーシングが盛んなインドの都市
・アウトソーシングに大きな影響を与えているインドの大手IT企業

について解説していきます。

1-1.インドでのアウトソーシングの歴史

欧米企業が安い人件費で業務を外部委託しようと、1990年頃にインドにコールセンターを設置したのがアウトソーシングの始まりです。

その後、アメリカやイギリスなど英語圏の企業を中心に多くの業務がインドで行われるようになり、コンピュータが誤作動するかもしれないと言われていた2000年問題でも、インドのIT企業が大活躍しました。その後も先進国が開発コストを下げるために、続々とインドでのBPOに参入しています。

日本では英語の壁や習慣の違いなどからほとんどインドでのアウトソーシングは行われていませんでしたが、欧米を中心に世界中のアウトソーシングの約6割がインドで行われているのです。

1-2.第二のシリコンバレーと呼ばれるバンガロール

インドの複数の都市でBPOが行われていますが、特にアウトソーシングが盛んなのがインド南部のバンガロールです。

1980年代頃から徐々に外資系のIT企業が拠点を置くようになり、現在ではITだけではなく小売や金融などさまざまな業種がオフィスを構えています。

マイクロソフトやグーグル、アマゾンはもちろん、トヨタやソニーなどの日系企業もバンガロールに拠点を置いており、世界最先端のハイテク企業が集まるシリコンバレーになぞらえて、「第二のシリコンバレー」と呼ばれるほどに成長しました。

日本に進出していない有名企業が、バンガロールにはオフィスを構えていることも珍しくありません。外資系企業だけではなく、インドのトップ企業がバンガロールに多額の投資を行っているため、より成長が促進されているのでしょう。

1-3.インドの大手IT企業6社

インドのアウトソーシングに関わっている企業は多数ありますが、中でも大手6社の活躍が目立っています。

以下が、インドの大手IT企業6社です。
それぞれの頭文字を取ってSWITCHと呼ばれています。

・Tata Consultancy Services
・Infosys
・Wipro
・Satyam Computer Services
・HCL
・Cognizant Technology Solutions

アマゾンやグーグルなどとは異なりB to Bがメインのため日本ではあまり知られていませんが、いずれも名だたる大企業です。

特に、Tata Consultancy Servicesは世界50か国に30万人を越える社員を持ち、IBMやマイクロソフトなどを顧客とするなど、インドIT企業トップの売上高を誇ります。

そのほかの5社も大手ITサービス企業で、すべて日本にもオフィスを構えています。アウトソーシング業務の受注はもちろん、AIやブロックチェーン技術などの先端ITに関する研究や投資を積極的に行っているのが特徴です。

2.インドでのアウトソーシングが盛んな3つの理由

前述したように、インドでアウトソーシングが盛んになったのには様々な理由があります。中でも大きな理由は以下の3つです。

・自国よりも開発コストが低いから
・競争を勝ち抜いた優秀なITエンジニアが多いから
・リモートでの開発経験が豊富で質が高いから

以下でひとつずつ解説していきます。

2-1.自国よりも開発コストが低いから

インドは先進国と比べて人件費が安いため、ITエンジニアに支払う給与を抑えて開発を進められます。そのため、安い賃金でインド人の高い技術力を活用しようとアウトソーシングが盛んになったのです。

以下は、インドとアメリカでITに従事する人の平均年収です。
ひとりの技術者に対して支払う給与が、インドはアメリカの約1/8で済むことが分かります。


引用元(インド): Payscale: Average Information Technology (IT) Consultant Salary in India
引用元(アメリカ):Information Technology Average Salaries in United States 2022

このように人件費に大きな違いがあるため、開発コストを抑えるためにインドに業務をアウトソースする企業が増えているのです。

2-2.競争を勝ち抜いた優秀なITエンジニアが多いから

インドは他国と比べてIT教育が盛んで、3000校以上の工科大学や工学部が存在しています。日本は工学系に限らず全ての大学を合わせて800校弱しかないため、その多さが分かるでしょう。

特に最難関のインド工科大学では倍率が100倍を超えることもあり、最優秀層のみが入学できると言われています。2021年の世界大学ランキング(QS World University Rankings)は172位でしたが、これは早稲田大学や慶応大学よりもランキング上位です。

インドではカースト制度のなごりで、いまだ貧富の差が激しいのが実情ですが、ITエンジニアは実力重視で評価されるため職業として注目されており、学びに対する真剣さも要因のひとつといえます。

このようにインドでは優秀なITエンジニアが多数生まれる環境が整っており、その結果としてアウトソーシングが盛んになりました。

2-3.リモートでの開発経験が豊富で質が高いから

インドは、世界に先駆けて2000年代前半から海外とリモートでの開発を行ってきました。これにより経験値も上がり、専門知識を身に付けたエンジニアがさらにスキルアップしたのです。

2008年のアメリカでのリーマンショックを機にさらにアウトソーシングが加速しましたが、リモートでの開発に慣れており、質の高い仕事をしてくれるインドのエンジニアに依頼が殺到しました。

また、英語力にも問題がないためコミュニケーションの障壁も少なく、ますます各国がインドにアウトソーシングするようになったのです。

3.インドでアウトソーシングを活用すべき人とは

インドでのアウトソーシングを活用すべき人とは、「高い技術力を低コストで求めている」人です。

インドには、IT業務に関して専門知識や高い技術力を持ったエンジニアが多くおり、採用コストも低めです。つまり、コストパフォーマンスという面で他国と比べて優れているといえます。

以前は中国がアウトソーシング先として選ばれることが多かったのですが、急速な経済発展により労働賃金が上昇したため、コストが高くつくようになってしまいました。

また、フィリピンは低コストでアウトソーシングが可能な国として知られており、オンライン英会話でフィリピン人講師が教えるサービスなどが有名です。

しかし、IT関連については知識や技術力はインドにはまだ追いついていないのが現状です。

以上を踏まえると、高い技術力を持ったエンジニアを低コストで獲得したい場合は、インドのアウトソーシングを活用すべきと言えます。

4.アウトソーシングを行う時に注意すべき3つのポイントと対策

アウトソーシングが豊富なインドですが、実際に業務を依頼する際には以下の点に注意する必要があります。

・コミュニケーションギャップを埋める
・時差や納期を考えたスケジュールを組む
・依頼する相手を選ぶ

以下で、ひとつずつ解説していきます。

4-1.コミュニケーションギャップを埋める

インド人と日本人ではお互いの文化や価値観が異なるため、コミュニケーションを取る際に誤解が生じやすくなります。

この状態を放置すると業務品質が低下したり、チームメンバーの雰囲気が悪くなったりするため、必ずコミュニケーションギャップを埋めていきましょう。

対策としては、以下の2つが挙げられます。

・チャットツールやメールを使い、文字で情報を残す
・インドと日本をつなぐ橋渡し役の人を入れる

業務を行う際には、ZoomやSkypeといったオンライン会議システムを用い、お互いの顔を見てコミュニケーションを取ることも多いでしょう。

そういった場合でも、必ず重要事項についてはチャットツールやメールで文字にして残しておくことで、コミュニケーションギャップが発生しづらくなります。

また、可能であればインドと日本双方の事情に精通した橋渡し役となる人を置くことでも、コミュニケーションギャップを埋めやすくなります。

ある物事に対してどう考えるか、日本での常識はインドの非常識となることもありますが、両国の事情に精通した人が間に入ることで、お互いの価値観の食い違いを調整できるからです。

4-2.時差や納期を考えたスケジュールを組む

日本とインドとの時差は3時間30分で、日本の方が進んでいます。また、インドでは日本のような納期厳守の考え方は浸透していないため、スケジュール管理に注意が必要です。

対策としては、以下の2つが挙げられます。

・仕事の指示は早めに出す
・納期に遅れた場合のルールについて、あらかじめ契約書に記載しておく

指示は、時差を考慮して早めに出すように心がけましょう。

たとえばその日のうちに仕上げて欲しい案件がある場合、インドの始業時間(9時頃)には連絡が届いているようにするべきです。そのためには、日本のお昼12時半頃までには連絡をしておく必要があります。

また、納期を守るという考え方が日本よりも甘いインドでは、「より良いものを納品するためには時間が必要だ」などという理由でスケジュールが遅れがちになる場合があります。

実際に、納期を遅らせても品質を優先したほうが良い場合もありますが、中には何かと理由をつけて常に締切を守らない人がいるのも事実です。

納期遅れのトラブルを防ぐために、締切に遅れた場合の支払いがどうなるかなどについて、あらかじめ契約書に記載しておきましょう。

4-3.依頼する相手を選ぶ

アウトソーシングする際には、依頼する相手を選びましょう。インド人ITエンジニアなら誰でも大丈夫だと思っていると、仕事の質が下がったり、そもそも仕事を終えないうちに連絡がつかなくなってしまう場合もあります。

きちんと業務を行い成果を上げてくれるITエンジニアを選ぶためには、アウトソーシングの実績が豊富なエージェントを利用するなどして、依頼する相手を厳選していきましょう。

5.優秀なアウトソーシング先を見つけるためにエージェントを利用しよう

インドではアウトソーシングが盛んなことは理解できましたが、どうやって優秀な人材を見つけたらよいのでしょうか?

過去にインドで業務を委託したなどの経験がなければ、トラブルを防ぐためにも現地事情に精通しているエージェントを利用するのがベストです。

以下で詳しく解説していきます。

5-1.インド事情に精通したエージェントを利用する

インドに業務をアウトソーシングする際には、現地事情に精通したエージェントを利用してエンジニアを見つけていきましょう。

もちろん個人差はありますが、インド人は納期にルーズな傾向があったり、チャットツールを使ったコミュニケーションを好んだりなどの特徴があります。

日本では納期厳守、やり取りはメールが基本だとしても、そのルールがインド人に通用するとは限らないのです。

インド事情に詳しいエージェントを利用することで、現地事情についてもあらかじめ知ることができ、知らないことで生じるストレスやトラブルを避けられます。

また、インドではアウトソーシングが盛んで数えきれないほどのエンジニアがいるため、その中から自社の業務を任せられる人を選抜するのは容易ではありません。

適任だと思って仕事を任せても、求めるレベルに見合うITスキルが備わっていなかったり、最悪の場合は途中で連絡がつかなくなってしまうこともあり得ます。

しかしエージェントを利用することで、求める結果を確実に得るための優秀な人材を紹介してもらうことができるでしょう。

5-2.優秀なインド人ITエンジニアを見つけるならGALKがおすすめ

GALKでは、最難関のインド工科大学の学生を日本企業に紹介しています。

同大学の卒業生は優秀なエンジニアとして世界中の企業から最高評価を得ていますが、GALKではインターンシップという形で学生を紹介できるため、他国の企業が獲得に乗り出す前に採用できるのが大きな特徴です。

実際に、過去2年間で約50名の学生が日本企業でのインターンシップを行いました。そのうち75%が正規採用となり、これまでにインターンシップを実施したすべての日本企業が、最低でも1名以上を正規採用しています。

以下に当てはまる場合は、ぜひGALKにご相談ください。
問い合わせフォームからいつでもご連絡いただけます。

・これからテクノロジー分野で新規事業を考えている
・自社の更なる開発力強化に優秀な技術者が必要
・これまで外国籍の人材を採用した経験がない、または過去に失敗した

6.まとめ

インドでは、アメリカやイギリスなど英語圏の企業を中心に、1990年頃から多くの業務を請け負ってきました。

日本では、英語の壁や習慣の違いなどの理由からほとんどインドでのアウトソーシングは行われていませんでしたが、欧米を中心に世界中のアウトソーシングの約6割がインドで行われているのが現状です。

特にアウトソーシングが盛んなのがインド南部のバンガロールで、第二のシリコンバレーと呼ばれています。

インドにはアウトソーシングの業務委託はもちろん、研究や投資を行っている大手IT企業が多く存在します。有名なものが以下の6社で、それぞれの頭文字を取ってSWITCHと呼ばれています。

・Tata Consultancy Services
・Infosys
・Wipro
・Satyam Computer Services
・HCL
・Cognizant Technology Solutions

また、インドでアウトソーシングが盛んになった理由としては、以下の3つが挙げられます。

・自国よりも開発コストが低いから
・競争を勝ち抜いた優秀なITエンジニアが多いから
・リモートでの開発経験が豊富で質が高いから

インドのエンジニアは技術力が高く、低コストでアウトソーシングできるのが特徴ですが、以下の3点に注意してください。

・コミュニケーションギャップを埋める
・時差や納期を考えたスケジュールを組む
・依頼する相手を選ぶ

新規事業の立ち上げや自社の開発力強化のためにインドに業務をアウトソーシングする場合、優秀な人材の確保が大切ですが、トラブルを防ぐためにも現地事情に精通しているエージェントを利用することをおすすめします。

以下の条件に当てはまる場合は、ぜひGALKにご相談ください。

・これからテクノロジー分野で新規事業を考えている
・自社の更なる開発力強化に優秀な技術者が必要
・これまで外国籍の人材を採用した経験がない、または過去に失敗した

本記事が、インドでのアウトソーシングについて興味のある方にお役に立てば幸いです。

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